資金繰り表に必要な情報は
資金繰りに大切なのは、将来の営業予測です。
●いつ、どれだけの入金があるのか
●いつ、どれだけの出金があるのか
この、「いつ」、「どれだけ」の値を取引先の契約書や注文書、案件の状況や売上目標などから予測(または担当者からヒアリング)し、情報を収集した数値を使います。
入金には、売上入金のほか銀行からの借入金の入金も対象となり、管理する「いつ」は、「入金予定日」を確認してください。
特に、売掛金がある場合は、相手先ごとに、売上金額と回収予定日を把握することが重要になります。
また、出金は、得意先や経費の支払い、銀行からの借入金の返済も対象となります。
入金と同様に、出金の場合も「いつ」は、「支払予定日」になりますので、契約書や注文書の支払い期日をもとに予測した情報を準備します。
こちらも、買掛金処理がある場合には、支払条件ををしっかりと把握しておきましょう。
-さらに長期予測には、経営状態/業績を加味した予測を織り込んでいきます
半年先、1年先の状況はなかなか予測が難しいと思いますが、経営計画などの情報をもとに「いつ」「どれだけ」と落とし込んで数値を作成していきます。
こうして作成した資金予測をもとに、資金の利用計画も立てていきます。
-状況を加味して、複数のパターンを検証してみる
こうして作成する資金繰りですが、いくつかのパターンを作成し、比較検討することで、今後の資金の利用検討などにも役立てることができます。
例えば、少し厳しめに売上予測を反映した場合や、設備などの経費を使った場合など、それぞれを比較検討してみることで、具体的な資金運用のシュミレーションを行うことができます。